1ドル=53円… ビッグマック購買力平価
マクドナルドが、吉野家などの牛丼戦争に対抗し期間限定とは言えビックマックを値下げしたことで、ビックマック購買力平価は1ドル=53円という計算になるようです
日経新聞 2010年8月22日 朝刊「経済解読」円高とマックの我慢比べ
通常価格だと、
日本 320円
米国 3.73ドル → 1ドル=85円70銭
となり、現在の水準にかなり近い状態になっています
一方、値下げ価格だと
日本 200円
米国 3.73ドル → 1ドル=53円62銭
とかなり値下げ競争によるデフレと円高の悪循環が懸念されると、日経の記事では書かれています。
また、95年につけた最高値の79円の水準と現在を比較した場合、日本国内はインフレどころかデフレで物価は下がる一方なのに対して、米国ではリーマンショックまでで緩やかながら物価は上昇(ドルの価値は下落)していることから、現在で考えると95年の水準は1ドル=50円台くらいで、まだまだ円は上昇する余地があるという考え方もできるようです。
世界的な通貨切り下げ競争に乗り遅れ、財政的には不安定にもかかわらず、強い円のおかげで、自分のポートフォリオは、年初来損益はマイナスに沈んだままになっています。
もしビックマック購買力平価が示すように、このままドルとユーロがずるずると下げると、さらに損失は大きくなることになります。
その一方で、仮に日本国債の格下げとかがあった場合、長期金利の急上昇、円売りドル買いなどになることがありうるのか?などいろいろ考えてしまいます。
この場合、自分のポートフォリオにとって短期的にはプラスかもしれないけど、果たして長期的にはどうなるのかがよくわかりません。
とまあ、日曜日の昼下がりに結論の出ない思考実験をしながら、マックでビックマックを味わっています
2010.08.22 | | コメント(0) | トラックバック(0) | その他いろいろ